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ヘリセノン

ヘリセノンはヤマブシタケに含まれる成分で、脳の神経細胞に必要な栄養の合成を促進する作用があると報告されています。

ヘリセノンについて

ヤマブシタケの子実体に含まれている成分です。ヘリセノンは、神経細胞の栄養ともいえるNGF(神経細胞成長因子)を活性化させる働きがあります。

ヘリセノンの機能

老化した神経細胞の回復を促進

脳の神経細胞の栄養として知られるNGFには、加齢による変化から神経細胞の回復を促すはたらきがあります。
NGFを活発化させることで老化に伴って発症しやすいアルツハイマー病の進行を遅延させることが期待され、研究が進められました。しかし、NGFを経口摂取しても、脳機能が改善されないことがわかりました。NGFは大きな分子であり、血液脳関門(バリア構造)を通過して脳に到達できないからです。
その後、経口摂取によりNGFを活性化する方法が研究され、ヤマブシタケに含まれるヘリセノンが血液脳関門を通過して脳内に到達し、NGF合成を促進する機能を持つことがわかりました。

ヘリセノンを効率的に摂取するには

ヘリセノンを含むヤマブシタケは、一般にはあまり流通していないようです。入手困難なヤマブシタケを探すよりも、ヘリセノンが濃縮されたサプリメント等であれば、手軽に取り入れることができます。

参考文献

岡村 尚昌, 中村 智子
ヤマブシタケから抽出された有効成分をメンタルヘルスに応用する
Journal of Health Psychology Research, 30 (2018)