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アミロバン

アミロバンはヤマブシタケに含まれる成分で、近年になって分離に成功しました。
ヤマブシタケは、古くから漢方薬として利用されています。ヤマブシタケは採取が難しく、「幻のキノコ」といわれています。

アミロバンについて

ヤマブシタケの子実体(胞子を作るための菌糸が集合した栄養体)から抽出された成分です。多くの薬理学研究から、神経細胞を保護する効果があるといわれています。

アミロバンの機能

神経細胞の細胞死を抑制

アルツハイマー病を始めとする神経変性疾患は、神経細胞内にある小胞体という袋状の構造に、異常なタンパク質が蓄積することで引き起こされる細胞の死と関連しています。
マウスの神経細胞を用いた研究から、アミロバンは、こうした細胞死を抑制することが報告されています。
アルツハイマー病患者の脳内には、毒性のあるアミロイドβ(ベータ)と呼ばれる異常なタンパク質が蓄積されることは広く知られいます。アミロバンは、アミロイドβの毒性を減少させる作用をもつことが明らかにされています。
これらの機能から、アミロバンは、アルツハイマー病の予防や初期治療の手段として現在も研究が続けられています。

アミロバンを効率的に摂取するには

アミロバンが含まれるヤマブシタケは食用ではほとんど流通していないので、サプリメント等で摂取することを検討しましょう。

参考文献

岡村 尚昌, 中村 智子
ヤマブシタケから抽出された有効成分をメンタルヘルスに応用する
Journal of Health Psychology Research, 30 (2018)